というわけで、フロントミッション5thを全クリしましたので、感想と考察でも書いてみんとす。ネタバレ満載ですので、全クリしていない人はくれぐれも見ないように。
以下、ネタバレ満載の感想文。
まずシステム面について。戦闘システムが4thに比べてかなり爽快になりましたな。リンクを個々に設定するのではなく、スキルを持ってさえいれば、APの許す限り各キャラクターの戦闘に参加できるようになったのが非常に大きいです。このシステムのおかげで敵ヴァンツァーを袋叩きにすることが出来ますw
ヴァンツァーの動きも滑らかになって○。グラフィックもきれいになりましたな。戦闘シーン自体もCGと見まごうばかりの美麗さで、しばし見入ってしまいいました。(後半はさすがにすっ飛ばし始めましたが・・・^^;)PS2の性能を改めて感じさせてくれました。
ジョブについて。自分のチームのジョブの遍歴は以下の通りです。
アサルト、ストライカー、メカニック、ランチャー、ガンナー、ジャマー
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アサルト、アサルト、メカニック、ランチャー、ガンナー、ジャマー
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アサルト、アサルト、メカニック、メカニック、ガンナー、ジャマー
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アサルト、アサルト、メカニック、メカニック、アサルト、ジャマー
なんか今のFMOを象徴するがごとき遍歴ですな・・・まあリンクを活用して袋叩きにするにはこれが最適かなぁ、と思います。一部ではジャマーは要らん、という意見があるみたいですが、敵ストライカーや敵ジャマーの回避率がやたらと高いため、これを下げるためにもジャマーは要ると思いますよ。居るのと居ないので、敵の撃破速度が段違いになると思います。
インターフェース面に関しては1st,2nd,4thの流れよりもむしろ3rdに近い感じですかね。メニューに日本語表記が使用され、FMシリーズ初心者にもとっつきやすい感じか。4thに比べて文字が大きくなって見やすくなったのもいいですな。ただ、1st至上主義者の自分としては、やっぱり1st系のインターフェースの方が良かったかな・・・
改造に関してはなんかイマイチ・・・という感じですかね。ストーリーの進行に合わせて改造レベルが開放されるのを最近知ったのですが、それにしては改造のレパートリーが少なすぎる・・・まあこれから2週目やってみるんでいろいろと遊んでみようと思いますがね。
アリーナについて。旧作からのゲストキャラとして、ロイド、カレン、サカタ、ドリスコル、オルソン、マッコイ、ダリル、エルザ、イワノヴナ、バビロフを確認。ゲーム雑誌を見る限り他にもレンゲス、チェイファー、ファーフィー、和樹、亮五が出演するみたいですね。まだお目にかかったことはありませんが。個人的にはロイドとカレンが出てくれただけでもう満足です。こういったオールスターっぽいものが大好きなのでなおさらですね。
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
サバイバルシミュレーターに関しては、シナリオ攻略を優先させたためほとんど手をつけていません。これからこっちの方もやってみたいと思います。
こっからはシナリオに関して。今回の物語の主軸に「S型デバイス」が用いられていたことに非常に衝撃を受けました。結局、人を完全にヴァンツァーのパーツとしてしまうB型デバイスの開発は禁じられても、より性能が高く、精密な動作を求めた結果、表向きは医療用義体技術の延長だとしても、S型デバイスの技術が発展してしまった、というのにある種の人の貪欲さを見出すことが出来ますな・・・ウォルターの「外科手術で熟練パイロットが即、手に入る」という台詞に全てが集約されているような気がします。
それにしても、S型デバイスというとどうしても1stのドリスコル(最終面バージョン)が思い浮かんでしまうのですが、5thのS型デバイスはずいぶんとすっきりしてますな。ヘクターの耳元にあるコネクタ(でいいのか?)を見たときには補聴器?と思ってしまいました。まあドリスコルは一回死んでますから生命維持装置も含んでいるんでしょな。
機体に応じて余分なパーツが付く、というのは肩のミサイルランチャーや、多脚パーツ、バックパックを指しているのかな?確かに人体に本来ないものを人間の脳で制御しようとする分、その負荷は相当なものなのでしょうなぁ。ここから物語のキーワードとなる「記憶の欠落」につながるのはさすがだとは思いましたが。
ただ常々思っているのですが、人間の思考を機械に読み取らせることは出来るとしても、機械からの入力を人間の脳が認識できるのかなぁ、と。まあその点も含めてのS型デバイスなんでしょうけど。
リアクターからの脱出時に、施設の崩壊からウォルターをかばったヴァンツァーはグレンの残留思念によって稼動していたと思いたいですな。
1stのシナリオの衝撃を直接受けた世代ですので、今回のS型デバイスのピックアップは個人的には良かったと思います。
あとはアラスカのイベントで3rdのオープニングの一部が流れたのは個人的に○。こういったシリーズの流れを感じさせる演出は大歓迎です d(´∀` )
ただ、アロルデシュクーデターやベネズエラ政変、マデイラ危機などのエピソードがあまり大きく取り上げられなかったのが残念。フェンリルやデュランダルの名も兵士の会話から漏れ聞こえる程度・・・ただ、隠しで4thの主人公の一人、ダリルが仲間に出来るみたいですな。歴史の歪曲にならんかおい・・・
何気にモブキャラの会話が見てて面白かったですな。どうしようもないアホ話してたり、上官から厳しいシゴキを受けていたり、片や新しく配属された士官学校卒の士官をどうやってやり込めてやろうかと悪巧みをしていたり・・・見ててこれまでのシリーズ以上に人間味があふれているように感じました。やっぱり人物のグラフィックがきちんと表示されるようになったからかな。
シナリオ全体的には前半ゆっくりしていた分、後半がものすごく駆け足になっていたような気がしますな。大まかに分けると
第二次ハフマン紛争時代 → ストライク・ワイバーンズ時代 → バーゲスト時代
てな感じでしょうか。
あと、2,3疑問や不満点が。まず、ヴァンツァーについて。強盾や炎陽といったイグチ社製ヴァンツァーはサカタインダストリィを吸収合併してから生産が開始されたはずなのに、第二次ハフマン紛争時に存在するのはおかしい。3rdに登場した107式強盾、109式炎陽などは2107年、2109年次に生産された仕様の強盾、炎陽であると解釈していますが、この点は歴史を無視しているみたいでいただけませんな・・・
もう一つはダリルについて。彼は2091年にフリーダム駐屯地で会話をする限り、階級は大尉なのですが、1stのケビン編をクリアするとわかるとおり、彼は第二次ハフマン紛争後にケビンの指揮する部隊に配属となります。その後2094年ごろから空母エクリプスで姿を見ることが出来るのですが、こっから上層部と喧嘩して降格、ベネズエラへと左遷になるのでしょうか・・・しかも仲間に出来るしなぁ、5thで。ここらへんどうなってんだろうか・・・
最後、キャラクターについて。いろんなところでいわれてますが、どうやら2090~2112年は世界が不思議空間に包まれて、人が不老になってるみたいですね・・・2070年のウォルターをOPムービーから見て10歳程度と考えると、
2090年(第2次ハフマン紛争時):30歳
2112年(MIDAS事件時):52歳
2121年(エンディング時):61歳
エンディングのときのウォルターは白髪混じりでそれなりに壮年期男性の雰囲気をかもし出しているのですが、52歳のときの容姿が30歳のときとほとんど変わらないというのはどうかと・・・
しかもリンはウォルターとほとんど歳が変わらないはずだから、50代の女性にしては若すぎる・・・やっぱりグラフィック作るのが面倒だったんでしょうなぁ・・・残念。
どうでもいいですが、あまりのリンのツンデレっぷりに思わず吹いてしまいました。(眼鏡イベントやヘクターとのやり取りなど)
あと、忘れてはならないのはやっぱりエドワードですか。あまりに典型的なアメリカ人っぷりがたまりませんでしたね。口は災いの元、を地で行く人間、みたいな。
総合して評価すると、フロントミッションシリーズ10周年を記念して製作されただけあってかなり質の高い内容にまとまっていると思います。FMシリーズの歴史をかなり荒いですが一つにしてありますので、これからFMシリーズをはじめよう(特にFMOからシリーズに入った人)にはいい入門用になるのではないかと(シリーズのシステムの違い云々は置いといて)
というわけでこれから2週目がんばります。ヌルゲーマーなのでニューゲーム+ですがね・・・ハードモードなんて恐ろしくて出来ない・・・orz